アプリのインストール数を増やす施策が、「ASO対策」だけでないことはご存知でしょうか?
app storeと play storeのページを改善し、自然流入による質の高いユーザーを掴むことが、ASO対策の基本です。
ユーザーがアプリをインストール際、65%のユーザーがapp storeや play storeから検索し、アプリをインストールします。
それでは残りの35%はどのようにアプリをインストールするのでしょうか?
このページでは、その残りの35%を改善し、アプリのインストール数を劇的に改善するための方法「アプリパックにアプリを表示させる」について徹底的に解説したいと思います。
アプリの検索
様々なアプリの登場によって、アプリ検索の方法も多岐に渡るようになってきています。
アプリストアで検索をすることが、ユーザーがアプリを探す唯一の方法では最早ありません。
ユーザーは従来の検索エンジンを使って、アプリを探すようになってきているのです。
最近の調査では、約27%のユーザーがweb検索エンジンを使って、アプリを探しているという結果が出ており、今ではストアページで高い順位を獲得、維持するだけでは、不十分という時代になっています。
今までは、モバイルとデスクトップのgoogle検索結果は同一でしたが、現在はモバイルにはモバイルに適した検索結果が表示され、「アプリパック」もその機能の一部です。
そもそもアプリパックとは?
アプリパックとは、googleのモバイル検索結果において、検索キーワードに対して、関連する3~9のアプリをまとめて表示する機能です。
基本的にページの最上部に位置することが多いですが、中部や下部に表示されることもあります。
表示される内容は以下の4点です。
- アイコン
- アプリ名
- レーティング・星
- 価格
デフォルト状態では、3つのアプリのみ表示されるのですが、今回は6つのアプリが表示されている例を画像として添付しておきました。
下矢印の「その他のアプリ」をタップすることによって、それ以外の関連したアプリが表示されます。
しかし、最初の3~9つのアプリに表示されない限り、インストールは限りなく0と言ってもいいほどなので、基本的にはここに表示されることを目指すこととなります。
尚、OS・デバイス毎に表示される内容は違います。
現在、検索キーワードの約10%に対して、アプリパックが表示されており、この数字は今なお増加中です。
そして、何らかのアプリを明確に探している場合や、解決されるべき何かを入力するということがアプリパックが表示される条件となっています。
例としては、
・家計簿 アプリ
・todo リスト
となります。
またアプリパックは、web検索結果において表示されるものなので、ASO対策というよりはSEO対策という考え方で問題はないと思います。(元々、筆者はASO対策自体SEO対策の延長線上にあると考えなくもない)
あなたのアプリは、アプリパックに表示されていましたか?
確認したことがないという方はぜひチェックしてみてください。
そして、アプリパックに自身のアプリを確認できたとしても、ぜひこのページを読み進めて欲しいと思います。
なぜなら、このページでは、アプリをアプリパックに表示させる方法だけではなく、アプリパック内での順位を上げる方法についても解説するからです。
【アプリパック】順位要素まとめ
googleはアプリパックの順位については、独自のアルゴリズムを使っているため、ストアページ内でのキーワード順位は基本的に関係ありません。
しかし、モバイル検索をした際に、アプリが上位表示されている、またアプリパックにアプリが含まれているとapp storeや play storeでも良好な順位となっていることが多いです。
この逆のことには関連がないことが多いです。
つまり、ストアページで高い順位だったとしても、モバイルweb検索での結果が良好とは限らないということです。
※app storeのASOにおいて、詳しい説明は重要な意味を持ちませんがSEO対策(アプリパック)においては重要な意味合いを持つ。
Google play(SEO対策)
- プロダクトページURL
- タイトル
- 簡単な説明
- 詳細な説明
- レビュー・評価
- インストール数
- ページ信用度・バックリンク
App store(SEO対策)
- プロダクトページURL
- タイトル
- サブタイトル
- 詳細な説明文
- レビュー・評価
- インストール数
- ページ信用度・バックリンク
アプリパックにアプリを表示させる方法
以下のリストを実行していただければ、基本的にアプリパックにアプリが表示されます。何一つ漏れのないようにお気をつけください。
1.結局キーワードリサーチが最強
「どのキーワードで上位表示を狙うのか」ということをASO、SEOの両面でリサーチすることが重要です。
以下の3点に気をつけましょう。
- アプリストアでのキーワード検索ボリュームだけでなく、web上での検索ボリュームも考慮に入れる必要がある。
- googleはapp store connectキーワード内のキーワードはインデックスできない。(app storeにだけある100文字のインデックスワードのこと。)
- アプリに関するキーワードを説明文に記載する。※
※アプリストアの検索では、「◯◯アプリ」という検索はしないが、webの検索では多くのユーザーがそうするので、「アプリ」や「ゲーム」という単語を盛り込みましょう。
2.レビュー・評価
googleはレビューの文章をもスキャンしています。なので、高評価の多いアプリの方がインデックスされやすいとされています。
アプリリリース後は、内部の施策で早めにユーザーにレビューをつけてもらえるような仕組みを考えましょう。
例としては、インセンティブをつけるなどがあります。
また、CTRやCVRも評価対象となっているので気をつけましょう。
3.バックリンクとインストール数
プロダクトページへの良質なバックリンクが必要となります。
なので、自社サイトなどの上部などにプロダクトページのリンクを添付した、バナーやLPを表示させましょう。
メディアに取り上げてもらい、リンクを添付してもらうことも有効です。
そして、バックリンクのある自社サイトのURLをデベロッパーwebサイトに登録をしましょう。
また、インストール数も重要な要素とされています。
効果の測定方法
Google play console と google search consoleで測定が可能です。
①google play consoleを開く。
②ユーザー獲得レポートを開く。
③Google searchでクエリ毎のPV数、DL数まで把握することができます。
現在は、app storeのプロダクトページのトラッキングはできないため、androidアプリの計測のみ可能となっています。
まとめ
以上のことを漏れなく実践していただければ、基本的にアプリパックにアプリが表示されます。
何度も言いますが、約27%ものユーザーがweb検索によって、アプリのインストールをしているので、漏れなく対策をしておくことをおすすめします。
また根本的なASO対策については、「5分でわかるASOの基本」や「【ASO】app storeとplay storeの違いを徹底解説」にて説明していますので、合わせて参考にしてもらえればと思います。
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