未経験でも転職しやすい職種・業界9選!

未経験でも就職できるの?

「仕事が辛い」「上司と合わない」といった理由から
漠然と転職を考えている方は少なくないと思います。

しかし、やりたいことが明確ではないけれど転職したい場合や、
現職とは異業種への転職を志望する場合などには、
そもそもどの職種や業界を選べばいいのかわからないことでしょう。

そこで今回は、未経験でも転職がしやすく、
これから転職先を考えるという方におすすめの業界をご紹介いたします。

そもそも未経験でも転職できるの?

そもそも、転職はこれまでに自分が培ってきた経験をもとに新たなステージや、年収や待遇のアップを目指して行うものと考えている方も多いかもしれません。

未経験者にも関わらず、これまでに経験したことのない業界への転職は可能なのでしょうか?

企業が未経験者を募集している理由とは?

なぜ多くの転職サイトには「未経験可」と書いてあるのか、
これには以下の3つの理由があります。

  • 慢性的な人手不足
  • 多種多様な業界のスキルを欲している
  • 1から教育できる人材が良い

まず1つ目は慢性的な人手不足であること。

経験者しか不可としてしまうと充分な人材が集まらないことを懸念し、
「未経験でも可」とすることでその門戸を広げている背景があります。

そして2つ目は、企業が多種多様な業界のスキルや経験を持った人材を欲していること。

例えば企画職や営業職の場合、必ずしもその職種の経験がなくとも、
他業界で培ったスキルによって、
会社に新しい風を吹き込んでくれるのではという期待を込めて、
未経験者の採用を行っている場合もあります。

最後に3つ目は、1から教育できる人材の方が自社の理念や
方針に沿った社会人として育成しやすく、
企業に好まれる場合があるということです。

研修制度がしっかりしている会社であれば、
未経験の人材を1から研修で教育するほうが、
経験者の前職での「クセ」を直すよりも効率が良いこともあります。

しかし、当然のことながら企業側の本音としては
「経験者であるに越したことはない」と思っています。

転職を志望する企業の求人票に「未経験可」と書いてあった場合でも、
自分はどのような部分で前職の経験を活かし
貢献できるかをアピールすることは必要です。

オススメの転職業界を選ぶ5つのポイント

まずは、どのような業界を転職先として選べばいいのか、
5つのポイントをご紹介します。

ポイント①:規模が大きく、拡大中の業界

そこまで社会人経験を積んでいない立場であれば、
ゼネラリストとしての即戦力を求められるベンチャー企業に転職することは
とてもハードルが高く、万が一採用されたとしても入社後にとても苦労する場合も。

慢性的な長時間労働や給与待遇など、
ベンチャー企業は労働待遇の面でも体力的にハードな企業が多いです。
ただし、短期スパンでの成長を望む場合や
若いうちに経験を積むという意味では一つの選択肢になり得ます。

特に安定を求める場合は、会社としての規模が大きく、
中途入社の社員を教育する余裕や制度が整っている会社が良いでしょう。
さらに、業績も良く拡大中の業界であれば、
将来的な成長の機会も幅広くあり、長期スパンでの成長をみてくれます。

ポイント②:労働環境がホワイトな業界

現在転職を考えているという方の多くは
「今の仕事が辛い」「激務過ぎて体力的にキツイ」という方が多いと思います。

しかし、せっかく転職したのにその転職先が過重労働を強いたり、
残業代の未払いがあったりするブラック企業では意味がありませんよね。

そこで、転職先に選ぶべき業界としては労働環境がホワイト、
つまり働きやすいかどうかも大きな基準となります。
もちろん、その会社ごとにブラック寄りなのか、ホワイトなのかは異なります。

しかし、大まかな業界全体としてどうしてもブラックな働き方をせざるを得ない業界が存在することも事実です。あらかじめチェックしておきましょう。

ポイント③:離職率が低い業界

初めての転職では、その会社や業界を外から見ているだけでは働きやすさ・労働風土は判断できないと思います。しかし、それらのものを判断できる材料があるとすれば、「離職率」です。

全ての会社が公開しているわけではありませんが、
四季報などを見れば多くの大企業では離職率が掲載されています。
あまりにも離職率が高い会社や業界は、「
もしかすると入社してもすぐに辞めてしまう人が多いのかもしれない」と推測することができます。

もちろん、離職率だけでその会社の良し悪しを判断することはできませんが、
判断材料の一つとして確認しておきたいポイントです。

ポイント④:未経験を広く受け入れる業界

業界によっては、未経験での転職が難しい職種もあります。しかし20代での転職であれば、これから新しい業界にチャレンジすることも可能です。

厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況(平成30年9月分)について」によると、「建設躯体工事の職業」や「保安の職業」の有効求人倍率が非常に高くなっています。

有効求人倍率が高いということは、求職者に対してより多くの求人が流通していることを示しています。そのため、有効求人倍率が高い業界・業種はそれだけ就職の間口が広く、転職できる可能性が高いです。

有効求人倍率が高い業界や、その中でも未経験者を広く受け入れている業界を選び、採用される確率を上げてみましょう。

ちなみに、「建設躯体工事の職業」ではとび工や型枠大工が、「保安の職業」には自衛官・消防員・警備員などが含まれます。

ポイント⑤:長い歴史を持っている業界

最近では10年前にはなかったような新たなサービスや企業が数多く登場しています。そのような新しいサービスへの興味があるという方も多いかもしれませんが、初めての転職であれば長い歴史のある企業・業界への転職がおすすめです。

業界自体の歴史が浅く、人材や業績が安定していない場合、中途で入社しても放置されてしまうことが多く、極論、「自分でやるべき仕事を探してこい!」となってしまうこともあり得ます。

数社経験後や、30代以降であれば対応することができるかもしれませんが、初めての転職先としてはなかなかハードルが高いしょう。

長い歴史を持っている業界では、業務内容のマニュアル化が進んでいたり、色々なノウハウが蓄積されています。問題が起きた時の対処法もパターン化されていることが多く、業界未経験者の方でも比較的困りにくいでしょう。

転職でオススメの7つの業界

では次に、業界未経験の方におすすめな7つの業界をご紹介します。

IT業界

現在、インターネットの急速な拡大により、IT業界は人手不足に陥っています。そのため、IT業界では業界未経験であっても、その伸びしろや将来性に期待して「ポテンシャル採用」を積極的に行っています。

IT業界はニーズが拡大している分野でもあるため今後の需要はさらに高まるでしょう。「これから勉強していきたい」、「即戦力にはなれないけど努力でカバーしたい!」という意欲があれば内定が出やすい業界だといえます。

建築業界

東京オリンピックを前に、建設ラッシュが始まり、建設業界でも人材不足が叫ばれています。さらに、職人たちの高齢化により今後建設業界全体での人手不足が予想されています。そのため、今後の建設業界を担う後継者となる人材を確保すべく多くの求人が出ています

製造業界

工場でのライン業務などは 、未経験でも転職がしやすく、特殊なスキルを必要としません。その上、輸送用機器・繊維などの製造工場は大手企業のラインが多く、給与や待遇が良いのが魅力です。残業なども少なく、プライベートを重視したい方にもおすすめです。

運輸業

インターネット通販で買い物をする人が増え、それに伴い運輸業の人手不足が叫ばれています。基本的な業務内容は商品を運ぶことがメインなので、運転免許を保有していれば未経験でも転職しやすい業界であるといえるでしょう。

専門商社

専門商社は、総合商社と比べて事業領域が狭いのが特徴です。

商社と聞くと、経験者でなければ働けないイメージを持ってしまいがちですが、入社後に研修や指導を受け、業界への知識を身につけることで充分に活躍できるでしょう。

基本的に営業職の募集を行なっていることが多いため、前職での営業経験や社会人としての最低限のマナーが身についていれば、未経験でも転職が可能な業界です。

接客業

接客業は多くの場合マニュアルが完備されていることが多く、入社後に研修を受ければ未経験でもすぐに業務経験を積めます。もちろん、前職で接客経験があったり、学生時代に接客のアルバイト経験があったりすると転職に有利になる傾向があります。

よほど人と接することが苦手でなければ、差し支えなく働けるでしょう。小売業を中心に慢性的な人手不足に悩まされているため、かなり多くの求人が出ています。

巨大産業メーカー

IT機能を搭載した車や自動運転などの商機に伴い、車産業・重機等の求人も増えてきています。自動車関連の業務経験がなくとも、IT企業の経験者や、理系の大学出身者など幅広いバックグラウンドを持つ人材を欲しているため、未経験でもチャレンジできる可能性があります。

転職でオススメの職種6選

続いては、転職でおすすめの職種です。

終身雇用など勤務体制が整っている「公務員」や、どの業界でもキャリアアップにつながる「営業職」など、職種別に6つほど紹介します。一つずつチェックしてみましょう。

公務員

近年、民間企業での勤務経験がある「経験者枠」の募集が増えているため、公務員もおすすめの転職候補の一つです。

公務員試験には年齢制限や教養試験・専門試験・論文試験・面接などの様々な試験があるため、公務員への転職を検討している方は、該当する資格の受験要綱を事前にチェックしておきましょう。

経験豊富なベテラン層を募集するケースもありますので 、希望する地域の募集をチェックしてみましょう。

営業職

営業職は、経験よりも人柄やコミュニケーション力、フットワーク力など経験以外の部分を重視する企業も多く 、これまでに営業職の経験がない場合でも中途での採用がされやすい職種です。

人と話すことが好きで、社外の人とも問題なく話すことができる一般教養や社会人としてのマナーを身につけていれば、未経験でも「これから頑張って勉強していきます」とやる気をアピールしやすく、ねらい目です。

介護職

近年、人手不足に悩む介護職は引く手あまたです。基本的には資格がなくても介護職につくことは可能です。しかし、知識がなければ行えない業務があったり、給与や待遇面で差がついたりすることはあります。

介護職に転職後、仕事をしながら資格を取る方も多いため、入社後に資格取得を目指すのも一つの手です。入社後に資格取得を目指す場合は、日々の実務の経験と勉強内容が結びつきやすいのもメリットです。

コンサルタント職

一口にコンサルタントと言っても、その内容は様々です。

例えば経営に関する知識が求められる経営コンサルタントやITの知識が求められるITコンサルタントなど、業界に関する見識が求められます。

長年いた業界から転職する場合は、業界で培った経験や知識が無駄にならないため、次の仕事にも入りやすくおすすめの職種です。

ITエンジニア

インターネットが急速に普及する中で募集が急増しているのが、ITエンジニアです。

専門知識が必要なイメージがありますが、プログラマーやネットワークエンジニアであれば、未経験でも転職が可能な場合があります。多くの場合、入社後に研修を受けたり、OJTで指導を受けたしながら覚えていくことが多いです。

生産技術・製造技術・品質保証

食品の安全性や、商品の品質への消費者の関心が高まる中、企業としても品質保証を管理する人材を増やし、より安全性を担保することを目指しています。

また、コンビニエンスストアや飲食店が増えていく中でその人材不足も急務です。そのため、求人も多く未経験でも可としている企業も多くあります。

特殊な資格・技能が不必要で転職しやすい職種

次に、特殊な資格や技能が不必要で、転職しやすい職種を6つご紹介します。

営業職

営業職は多くの場合、未経験でも採用されやすい職種です。会社ごとに必要とされる知識が異なるため、むしろ未経験の方が一から教育して自社のカラーに染めやすい分、有利になることさえあります。

人と接することが好きで、多くの人との出会いに楽しさを感じられる方はぜひ目指してみましょう。

販売職

販売職も、その商材やブランドごとに販売方法が異なり、入社後の研修でゼロから教えていくことになるため未経験者でも問題なく働けます。

販売職に就くうえで、その商品を好きになれるかどうかはとても重要なので、少しでも興味のある商品やブランドを取り扱っている企業を選びましょう。

事務職

事務職は単純な入力作業などが中心となることが多く、「事務職未経験」でも問題ありません。むしろその会社では事務職としてどのような働き方を求められているか、入社後に把握し対応していけるかどうかが大切です。

コツコツと同じ作業を丁寧にこなすことが好きな方や得意な方は、事務職に向いていると言えるでしょう。

ITエンジニア

ITエンジニアといっても、プログラミングを行なう技術者だけではありません。

クライアント企業の担当者と打ち合わせを行い、どのようなシステムを求めているのかを確認し、システムの設計を行う「システムエンジニア」などもいます。

技術スキルだけではなく、コミュニケーション力を評価されることも多く 、コミュニケーション力があれば未経験でも転職が可能な場合があります。

介護職

超高齢化社会の日本では、とにかく介護職の人材不足が課題となっています。

高齢者の方と接するのが好きな方や、人の役に立つことが好きな方に向いている仕事です。並行して、国家資格の介護福祉士やケアマネージャーなどの資格を取得していくことでより活躍の幅が広がります。

運送ドライバー

運転免許があり、運転が苦痛でなければ未経験でも採用されやすい職種です。すぐに決まっているルートを走ることが多いため、入社後は先輩ドライバーについてルートや仕事の仕方を覚える必要がありますが、すぐに即戦力となることができる職種です。

内定を勝ち取るために転職エージェントを活用しよう

未経験でも転職しやすいおすすめの職種と業界をご紹介してきました。

未経験で異業界・異業種への転職ではポイントを押さえつつ、その業界選びが重要であるということがご理解頂けたと思います。

しかし、初めての転職ではまず何から始めればいいのか、どのような基準で自分に合った転職先を判断すべきかが難しいと思います。

効率よく転職活動を進め、そして確実に内定を勝ち取るためには、転職エージェントを活用して転職活動を進め短期間で自分に合った転職先を見つけることができます。

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