【ASO】app storeとplay storeの違いを徹底解説

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多くのアプリケーション開発者やマーケターはApple App store か Google play storeでアプリケーションのリリースをします。これら二つのストアは、ユーザーが目的に沿ったアプリを見つけ、ダウンロードできる最良の場所でありたいというゴールを共通して持っています。

しかしApp storeとPlay storeのアプリに対する評価アルゴリズムはそれぞれ別個であり、分けて考える必要があります。

app storeのASOについては「【app store】インストール数を8倍にしたASO対策」にて解説しています。

このページでは、ASOにおいて、App storeとPlay storeの大きな違いを詳しく解説したいと思います。

以下の表を元に読み進めてください。

appstoreとplaystoreの違い

1.アプリの名前

ASOでは、アプリの名前は両ストアにおいて、最も重要なファクターとなります。

つまり、iosにおいてもandroidにおいても、重要なキーワードはアプリの名前(タイトル)に盛り込むべきということになります。

app storeとplay storeで最も大きな違いはapp storeでは30文字しかタイトルをつけられないのに対して、play storeでは50文字タイトルに盛り込めるということです。

以前、play storeではアプリのアイコンとアプリの名前しか表示されなかったため、アプリの名前は非常に重要な要素でした。(つまりユーザーにアプリの概要を一発で理解してもらうための要素として、名前は重要な役割を果たしていた。ある意味、play storeの方がアプリの名前の重要度が高かった。)
しかし、現在は違います。
ストアページ掲載欄に並ぶ要素が両ストアでほぼ変わらなくなったため、ほぼ同列に判断できるようになっています。

↓app storeで「旅行」と調べた例

appstoreの例

↓play storeで「旅行」と調べた例

playstoreの例

ただ一点違いがあるとすれば、play storeがアプリの名前、詳しい説明を変更する際に、アップデートを必要としないのに対して、app storeはアップデートを必要とするということです。
アプリの審査の際に、play storeはクローラーが判断するのに対して、app storeは人間が判断するので、審査が下りるまでに、最大数日要することが多いです。
またタイトルにキーワードを盛り込みすぎた際に、リジェクト(審査が下りない)されることが多いのが、app storeです。
なので、play storeで審査が通ったのに、app storeで審査が通らないということが日常茶飯事的に起こります。
また、app storeは人間が審査を下しているため、一度審査が通らなかったものでも、再度審査に出した時に、審査に通ることがあります。

経験則ですが、両ストアはタイトル中に「〜◯◯◯◯〜」といった形で、補足を加えることを嫌います。
これはgoogleとappleが、タイトルはユーザーに対して、シンプルにその内容を伝えるべきものと捉えているため、余計な装飾を嫌っているからだと考えられます。

使うのであれば、「-◯◯◯◯-」にしましょう。
これなら審査が下りることが多いです。

2.サブタイトル(IOS)と短い説明(Android)

アプリの名前(タイトル)と同じく、両ストアでの「サブタイトル」と「短い説明」は、アプリの順位とユーザーへの見え方で重要な役割を果たします。

なぜなら、両ストアのアルゴリズムは、このサブタイトルのキーワードをインデックスさせるワードとして重要視しているからです。

備考として、play storeでは、「アプリの名前」や「短い説明」で重要なキーワードを繰り返すことで、そのワードの順位上昇に大きな貢献をすることがあります。
しかし、app storeでは重要なワードを繰り返すことに意味はありません。文字数の無駄なのでやめましょう。

また他にも、「サブタイトル(ios)」と「短い説明(android)」がストアページ内において果たす最も重要な役割とは、ユーザーがそれを見たときに、アプリをインストールするか否かに大きな影響を及ぼすということです。


アプリ名は簡潔であることを求められている(検索クエリを意識したワード盛り込みをしづらい)のに対して、「サブタイトル」と「詳しい説明」ではある程度ワードを意識した盛り込みを行うことができます。

ターゲットのユーザーがあなたのサブタイトルか短い説明を見たとき、一発で求めているものが手に入りそうと思わせられるかつ、検索クエリを意識した文章作りを目指しましょう。

3.インデックスさせるワード(ios)

こちらではSEO分野と酷似した判断をする必要があります。
app storeでは100文字分のインデックスさせるワードを入力することができます。(ワードとワードの間を「,」で区切る必要があるので、厳密には100文字ではない)
これらはappleがどの検索結果画面であなたのアプリを表示させるのかということを判断する上で重要な要素となります。
なので、ストアでの検索クエリを意識したワード選択をするようにしましょう。

googleのアルゴリズムはより複雑で、アプリのタイトル、短い説明、詳しい説明の中にあるキーワードを元に判断しています。

4.詳しい説明

両ストアにおける詳しい説明の存在意義とは、ユーザーに対して、アプリの特徴とアプリをインストールすることで得られるベネフィットを説明することにあります。

しかし、ASOの視点から見ると、app storeとplay storeで果たす役割には大きな違いがあります。

Appleのapp storeにおいては、クリエイティブに詳しい説明内で、アプリのブランド、ダウンロードをするべき理由をユーザーに説明することに集中することができます。

逆にGoogleのplay storeではアプリの説明文をSEOのノウハウに沿って行う必要があります。
例えば、play storeの詳しい説明では、重要なキーワードの密度を上げる必要があり、それが「あなたのアプリのとはなんぞや?」ということや「アプリの順位」をGoogleが決定する重要な判断要素となります。

5.スクリーンショット

以前はplay storeでは、最初の検索画面でスクリーンショットは表示されていませんでした。
しかし、今は両ストアページの検索画面でスクリーンショットが表示されているので、スクリーンショットは両ストアページでほぼ同程度の重要度を持っていると言えます。

スクリーンショットは、ユーザーに対して「あなたのアプリはどういうものなのか」「アプリをインストールすることで得られるベネフィット」を直感的に一発で伝える重要な要素です。
これを見て、ユーザーがアプリをインストールするかしないかを決定すると言っても過言ではありません。

app storeで表示させることのできるスクリーンショットの数が10なのに対して、play storeで表示させることのできるスクリーンショットの数は8です。

しかし、数の違いだけが、大きな違いではありません。

大きな違いといえば、両ストアページ共に検索画面で、動画スクショを載せられますが、app storeは自動で再生されるのに対して、play storeでは再生ボタンを押さなければならないということです。

自動で流れる動画はユーザーの注意を引きつけ、本来インストールするつもりのなかったアプリをインストールさせるように仕向けることのできる、重要な要素なので、app storeでは是非とも活用していくようにしましょう。(play storeでは重要ではないという意味ではありません)

6.デベロッパーwebサイト

app storeとplay storeにおける、最後の大きな違いは「デベロッパーwebサイト」となります。

両storeページに「デベロッパーwebサイト」を表示させる欄があるわけですが、googleのアルゴリズムは、アプリ運営会社のホームページを辿り、権威性の判断をしています。権威性があればあるほど、アプリの順位に好影響を及ぼすというわけなのです。
ちなみにこの「デベロッパーwebサイト」はアプリをアプリパックに表示させるための重要な要素となります。

現在、appleはこの権威性の要素をアプリのランキングに加えていないように見えるので、app storeでは「デベロッパーwebサイト」をASO戦略に加える必要がなさそうです。

しかし、アプリのブランディングといった意味で非常に重要ではあるので、play storeを対策すると同時にapp storeでも対策をしておきましょう。

まとめ

ASOの重要性は、SEOほどは認知されていません。

ユーザーにとって最高の価値を届けるアプリを作るのと同じくらい、それを求めるユーザーにアプリを届ける施策は重要です。

最高のアプリを適切にユーザーに届けて、「最高のアプリを作った」と言い切れると筆者は考えています。

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