転職エージェントってたくさんあるけど、どこを選べば良いのか悩みますよね。
エージェント選びに失敗してしまうと逆に大きな足でまといとなってしまい、転職サイトから自分で応募すれば通ったはずの企業にも落ちるなど絶対に避けたい状況に陥ってしまいます。
このページでは、元転職エージェントの経験から、失敗しない転職エージェントの選び方について書き2点を解説します。
全て読めば、あなたに最もあった転職エージェントが見つかり、最適な方法で安心して転職を成功させることができるでしょう。
転職エージェント選びで重要なたった一つのこと
転職エージェント選びで最も重要なのはたった1つで、「あなたにとって優良なキャリアコンサルタントに出会えるか」です。
「優良なキャリアコンサルタントの4つの条件」「最悪なキャリアコンサルタントの5つの条件」で確認してください。
優秀なキャリアコンサルタントの4つの条件
- 求人を紹介するだけでなく、あなたのキャリア相談にのってくれる
- あなたが志望する業界に精通している
- 企業へあなたを売り込む営業スキルがある
- 所属するエージェントの質が高く、良質な求人案件を持っている
優良なキャリアコンサルタントであれば、初回面談や電話はひたすらあなたのニーズを聞いてくれて、むしろ案件紹介は少ない傾向にあります。
最悪なキャリアコンサルタントを見分ける5つのポイント
最悪なキャリアコンサルタントは、とにかく売上(あなたの内定先の年収の30%前後が売上となります)ばかりを追いかけており、あなたがさっさと内定承諾することを唯一の目的とします。
転職エージェントは営業マンで口が上手いですから、最初は都合の良いことばかり言ってあなたの心を掴んでこようとしますので、上記の条件をシビアに見てじっくり選んでいきましょう。
自分に合った転職エージェントを選ぶための3STEP
転職エージェントの選び方は非常にシンプルで「多くのキャリアコンサルタントと効率よく接触し、その中から最適な担当者を選ぶ」で、具体的には次の3STEPです。
- Step1. 大手総合転職エージェントに2社以上登録する
- Step2. 業界特化型転職エージェントに1社登録する
- Step3. 自分と合う担当コンサルタントにしぼる
※上記の3ステップについても「一旦は後回しでいいや」と思われる方は、
「doda」「パソナキャリア」「JACリクルートメント」「リクルートエージェント」「マイナビ」といった大手エージェントに片っ端から登録しましょう。
【STEP1】大手総合就職エージェントに2社以上登録する
転職エージェントは、業界を横断して大量の案件を持つ『総合転職エージェント』と、業界や対象とする層を絞って専門的に案件を持つ『特化型転職エージェント』の2つにわけられます。
それぞれのタイプでメリット・デメリットがそれぞれなので、合計3社は登録するようにしましょう。
※特に志望業界が特定できていない方は、総合エージェントだけでも構いません。
総合転職エージェントのメリット・デメリット
- ◯ 業界を横断して大量の案件を保有(最大10万件以上)
- ◯ 今あなたがいる業界外の可能性を提案してくれる
- × 業界特有の知識には弱い傾向にある
特化型転職エージェントのメリット・デメリット
- ◯ 業界出身のコンサルタントが多く、知識が豊富
- ◯ 業界特有の面接対策を提供してくれる
- × 特化型エージェントは中小企業が多く、案件数は少ない(100件〜)
- × 案件が少ないため、手持ちの案件を押し付けられてしまう場合がある
どこに登録すればいいかわからない方は 、案件数も優れており担当者のハズレが少ない「doda」と、案件数はやや劣るものの転職が初めての方でも丁寧に相談にのってくれる「パソナキャリア」を同時に登録すればバランスが良いため、2社とも試しに面談を受けてみることをおすすめします。
【STEP2】業界特化型エージェントに登録する
業界特化型エージェントは、業界の経験者が在籍するケースが多く、情報収集や面接対策には大変効果があります。
その一方で、保有案件がどうしても少ないため、最終的には総合転職エージェントで転職するケースが多いため、うまく情報収集のために活用することをおすすめします。
※特に志望業界が特定できていない方は、総合エージェントだけでも構いません。
特化型転職エージェントの選び方
特化型転職エージェントは、あなたが転職したい業界や条件で選びましょう。
担当のキャリアコンサルタントが業界出身者であったり、知識面でも頼りになりますので相談をするだけでも利用をおすすめします。
【STEP3】自分と合う担当コンサルタントに絞る
担当コンサルタントの絞り方は非常にシンプルで、下記3点です。
- 同時に3社以上に登録し、来社し面談を行う
- キャリアコンサルタントの質を見極める
- 最後に1~2社程度に絞り、転職活動を行う
それぞれ簡単に説明します。
(1)同時に3社以上に登録をし、来社し面談を行う
登録後電話が来るケースが多いと思いますが、この時は電話専門担当員の可能性が高いため、ここでは判断せずに一度キャリアコンサルタントと面談を行ってから判断しましょう。
(2)キャリアコンサルタントの質を見極める
優良なキャリアコンサルタントの4つの条件と、最悪なキャリアコンサルタント5の条件を参考にしながら見極めましょう。
↓優良なコンサルタントの4つの条件
- 求人を紹介するだけでなく、あなたのキャリア相談にのってくれる
- あなたが志望する業界に精通している
- 企業へあなたを売り込む営業スキルがある
- 所属するエージェントの質が高く、良質な求人案件を持っている
↓質の悪いコンサルタントの5つの特徴
- 初回面談で特にヒアリングもせず求人を紹介してくる
- 内定が出やすい求人ばかり紹介してくる
- ただひたすら大量の案件を紹介してくる
- 対応が遅く、連絡が不定期
- 求人・仕事内容に対して知識が浅い
(3)最後に1~2社程度に絞り、転職活動を行う
転職活動の一つの目安として3ヶ月ということが業界内では言われます。最初の登録から2週間以内にメインで活用するエージェントを決めて転職活動をすすめましょう。
以上を全て守れば、転職エージェントの選び方は万全です。
最大限活用するための8つのテクニック
上記のフローで選んで頂ければ基本的に失敗しませんが、業界の裏事情など、知っておけば転職エージェントを最大限活用できるテクニックを8つ紹介します。
①エージェント登録後は、2週間に1回くらい連絡を入れる
転職エージェントは、企業から依頼を受けるとデータベースの中から条件を絞り応募者を探していくのですが、この時の表示順番が「更新日」(=最後にコンタクトを取った日)なのです。
「更新日が古い=もうすでに転職を決めた可能性が高い」と判断されるので、連絡を怠っていると後回しにされ、いずれ案件紹介メールが届かなくなります。
例えば、「年齢30歳以下、転職回数1回以下、勤続年数2年以上、TOEIC780以上の営業」で検索した結果ですが、実務的な処理としては、更新日が新しい順番に20人ずつメールを送って反応をみて、応募者がいなければ次の20人へ、といったように送信していきます。
更新日が古いと、いくら条件が良くても機械的に後回しになってしまう場合があるのです。
※最近は「最終ログイン日」だけで見ている場合もあります。
②「とりあえず良いところがあれば、すぐにでも」と言っておく
キャリアコンサルタントも売上目標があり日々追われています。コンサルタントとのファーストコンタクトで必ず「転職時期はいつ頃をお考えですか?」と聞かれますが、この時に「良いところがあればすぐにでも」と答えるようにしましょう。
そうすればあなたはすぐに売上に繋がると考え、優先順位をあげて対応してくれることでしょう。
③担当コンサルタントを厳しい目でみる
担当コンサルタントに情をうつしてはいけません。担当変更はさほど大した問題ではないため、性格が合わなかったり、知識に不満があれば変えてもらいましょう。
担当変更がどうしてもしづらい場合は他社を当たりましょう。
④経歴やスキルに嘘をつかない
登録情報や一連のやりとりについては申し出をしない限りは情報が残ります。コンサルタントでよく話題にあがるのが、3年前の登録情報と今回とで登録情報が違うよ・・・という話です。
この場合、虚偽報告を行う危険な人材として紹介する案件を限るなどの判断がくだされます。
⑤推薦文は必ず確認する
ほとんどの場合、担当コンサルタントはあなたを200字〜1000字で紹介する推薦文を書きますが、あまり優秀ではないコンサルタントの場合は経歴をそのまま写すだけなどひどいケースがあります。
そこで「面接時に相違があると困るのと、客観的に今一度自分を見直したいため、書いていただいた推薦文をお送りいただけませんか?」と一声かけましょう。
⑥同じ案件に複数のコンサルタントから応募しない
数社の転職サイトを使っている場合、同じ案件には複数のコンサルタントから応募しないようにしましょう。企業から「他の転職サイトからも応募があるんだけど」と担当に連絡がいってしまいます。
企業・担当コンサルタント両者に不信感を与え、場合によっては破談となり、企業に再度応募することはもちろん、その転職エージェントから案件を紹介してもらえなくなるでしょう。
⑦内定が出たら、他のエージェントに話を聞きに行ってみる
内定承諾をした後、その判断に迷いがないか・正しいのかを確認するために、正直に内定を持っていることを伝えた上で別の転職エージェントに相談をしてみましょう。
そうすることで、もっとあなたのキャリアにふさわしい案件が発見できたり、内定を持って余裕のある状態で冷静な判断ができます。
この行動によって結果的に内定を辞退したとしても、転職エージェントにはしっかりと謝罪をしなければなりませんが、法的なペナルティーはありません。
内定を辞退するのは大変心苦しいことですし、転職エージェントとしてされると非常に腹がたつのですが、ご自身のキャリアに対して妥協せずに意思決定をするために有効なテクニックです。
⑧丁寧にマナーを守って対応をする
時々、横柄な態度を取る方がいますが、そういった方には優良案件は紹介しません。
大手の転職エージェントであれば、1人のアドバイザーは多ければ100人以上の応募者を一度に担当しますので、転職市場や時期も大事ですが、個人的な感情もふまえて力の入れ具合が変わります。
感謝を伝え、丁寧にマナーを守って対応しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
使おうかな…と迷っているようなら、完全無料なのでまずは登録して相談してみましょう。
まずは総合転職エージェントの中から2社、その後に志望業界に特化した転職エージェントに登録してキャリア面談を受けることから転職活動をはじめてみることを推奨します。
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