今回お話する内容は、面接で遅刻してしまった場合の対処方法についてです。
「面接で遅刻は絶対に厳禁」ということを頭ではわかっていたとしても、電車の遅延や前の予定が長引いてしまったなど、様々な事情によってやむ負えなく遅刻してしまう可能性は少なからずあります。
寝坊もケースの一つです。
そこで、今回は遅刻したら選考は即終わりなのか、また遅刻した時のベストな対応方法、逆に最悪な対応方法について解説したいと思います。
おそらくこの記事を読んでいる読者の中には、今現在、遅刻をしてしまっていて、とにかく「対応方法が知りたいんだ!」という方もいるかと思うので、早速対応方法から始めたいと思います。
ご安心ください。以下で紹介する方法の中には、実際に筆者が寝坊で面接をすっぽかしてしまった時に使った対応方法もあります。
この対応をした後、筆者は内定獲得までこぎつけたので、100%の保証はできませんが、最も誠実かつベストな対応方法であると考えています。
全てに優先して、まずは連絡
遅刻がわかった時点でするべきこと、それは「何においてもすぐに連絡をする。」ということです。
遅刻をしてしまった際の対応方法については、「メールや電話などで」と記載してある記事も多くありますが、圧倒的に電話をお勧めします。
よく考えてみればわかることですが、緊急を要する要件ですぐに読まれるかどうかわからないメールで送るなどという悠長なことはしてられません。
採用担当からのメールや企業のホームページを探せば、必ず連絡先が見つかるので、すぐに電話をしましょう。
最悪採用担当につながる電話番号でなくても、やむおえないでしょう。
面接を受ける予定の学生だと言うことを伝えて、採用担当につなげてもらいましょう。
筆者が採用担当者であれば、遅刻の連絡をメールでしてくる学生がいたとしたら、その時点で切ります。
相手にすぐに伝えるべきことにも関わらず、メールで悠長に伝えるということを、実際のビジネスシーンでもするんだろうなと考えるからです。
正直そんな人とは一緒に働けません。
ただでさえやっちまった感が漂う中、電話をするのはかなりエネルギーがいるかと思いますが、ここで踏ん張って電話をするのが社会人、そもそも人としての正しい行動です。
企業も、時間や手間をかけて採用をしています。それはもう必死にしています。学生が使っている労力と同じくらい、もしくはそれ以上の時間、費用、手間をかけていることは覚えておきましょう。
本当に最悪なのは、無断で行かずに放っておくことです。
社会人として、最悪な行いの一つがミスを隠す、放っておくことです。学生の採用を行なっている採用担当も人です。
予定の時間に学生が来なかった時、彼らは遅刻に対して憤慨するのではなく、何かあったのではないかと普通に心配しています。
遅刻をしてしまったこと自体には反省をしつつも、誠意のある対応をしましょう。
寝坊をしてしまった時の対処法
まず電話をしよう!と言いましたが、いざ電話をするとなったら何を言えばいいかわからないという人の方が多いかと思います。
「寝坊をした」と正直に言うのが正しいのだろうか…
「親が急病で病院に行かなくてはならなくなった」と言い訳をするのだろうか。
色々考えると思います。
あなたが一緒に働くならどう思いますか?
すぐに嘘をつく人と働きたいですか?
それとも、多少抜けているところがあっても、正直な人と働きたいですか?
答えは明白ですよね。
面接官は、人を見るために選ばれた人材です。
仮に嘘をついたとしても、かなりの確率で見抜いてきます。
小さなことで嘘をつく人間は、ビジネスの重要な場面でも裏切るのではないかと思われます。
逆に、寝坊をしたと正直に伝えてくる人は、少なくとも嘘はつかない人だと言う印象は与えられます。(大前提として、マイナスの評価がプラスにひっくり返ることはほぼありませんが。)
ただ、くよくよしてても、起きてしまったことは変えられないので、先に繋げられるように最大限の努力をしましょう。
そのためのいくつかの状況と対応方法をお伝えします。
①死ぬほど頑張れば間に合うケース
こちらは寝坊自体はしてしまったが、タクシーなどを使えばギリギリ間に合うケースです。
こちらについては、お金を両親に借りる、クレジットカードを使うなどして、なんとしてでも面接に向かいましょう。
タクシーの中で気持ちを落ち着かすように頑張ってください。
この場合、渋滞などによって、面接に遅れてしまうといったことがない限り、電話をする必要はありません。
タクシーの運転手さんに会場までの、おおよその到着時間を乗車の際に聞いておけば、渋滞などが起きた際は、運転手さんも気を利かして、「このままでは間に合わない」といったことを伝えてくれるはずです。
②10~30分ほど遅れるけれど、面接終了時間までには間に合うケース
これはもはや電話をしなくてはなりません。
「寝坊をしてしまって、予定の面接時間に間に合わないこと。順番を後にしてもらえば、今日の面接に行くことができること、その会社で何としても働きたい、就職を諦めたくない」と言うことをきちんと丁寧に熱意が伝わるように意識しましょう。
とはいえ、寝坊をして遅刻確定の時に、上記のことを意識するのは難しいと思うので、一部電話上で話すべきことの例文を記載しておきます。
「いつもお世話になっております。
本日〜時より、個人面接のお時間を頂いていた、
◯◯大学××学部4年の□□と申します。
大変申し訳ないのですが、寝坊をしてしまって、会場への到着が◯分ほど遅れてしまう状況です。
到着時間は、 〜時〜分を見込んでいますが、本日の選考を受けさせて頂くことは可能でしょうか?
大変お忙しい中、ご迷惑をおかけして、誠に申し訳ありません。
何卒、ご対応の方お願い申し上げます。」
電話をかける際の切り出しはこのような形で問題はないと思います。
電話をかける前に、会場にどれだけ遅れるのか、到着時間は最速で何時になるのかということを把握し、できれば紙に書きましょう。
これは電話中に頭が真っ白になっても、すぐにこれら重要な情報を伝えられるようにするためです。
ちなみに筆者はこのパターンでした。
起きて時計を見た時に、一瞬で顔面蒼白になりましたが、重要な情報だけをメモに書き、電話をして、「何としても御社で働きたい」という意思を伝えたところ、何とか別日に面接を受けさせてもらえました。
企業は、学生を落とすために面接をしているのではありません。
あなたという人間を知りたいと思って、面接の時間を設けているのです。
あなたにその会社で働きたいという熱意があるのであれば、その熱意をまっすぐに伝えましょう。きっと相手も耳を傾けてくれるはずです。
③すでに面接時間を過ぎてしまっていた場合
「どうせ落とされるから、連絡はしなくていいや」なんてことはやめましょう。
時間を過ぎているということは、面接をする予定だった面接官に待ちぼうけを食らわしているわけなのです。
誰しもが、友人と待ち合わせをしているとき、相手に遅刻されたことがあるでしょう。
その時、何の連絡もなかったとしたら、あなたはどのように感じますか?
事故にあったのではないだろうか?といった心配をしませんか?
すっぽかされた企業側は、あなたの遅刻に憤慨しているのではなく、純粋にあなたのことを心配しています。
そうでなくとも、相手の時間を無駄にしているので、一刻も早く電話をかけ、「寝坊をしてしまったこと、起きた時間が面接の時間を過ぎていたために、事前に連絡ができなかったことへの謝罪」を伝えましょう。
こちらも電話切り出しの例文を記載しておきます。
「いつもお世話になっております。
本日〜時より、個人面接のお時間を頂いていた、
◯◯大学××学部4年の□□と申します。
大変申し訳ないのですが、寝坊をしてしまったため、本日の面接に行くことができませんでした。
また、起床した時間が面接時間を過ぎていたために、事前にご連絡ができなかったことを、重ねて謝罪します。
大変申し上げにくいのですが、別日に面接を受けさせて頂くことは可能でしょうか?
大変お忙しい中ご迷惑をおかけして、誠に申し訳ありません。」
このような切り出しになるかと思います。
もし、首尾よく面接時間を変えてもらうことができたら、面接日程変更のお礼のメールをすぐに送りましょう。
これは文書にすることで、記録を残しておく意味合いもあります。
そして、次は絶対に時間に遅れないようにいってください。
2度目のチャンスはありません。
そして、別日の面接の際には、冒頭で「面接の再設定」をしてくれたことへの感謝をしましょう。
寝坊以外の遅刻理由
これは交通機関の乱れや前の面接が長引いたなどが当たります。
こちらも上記の対応方法を「寝坊」から「該当の理由」に変えることで対応できます。
自分の力ではどうしようもない、仕方ないことだからと安心するにはまだ早いです。
どのような理由だろうが、事前に決められた時間・約束を守るのは、社会人の鉄則です。
遅刻が判明した時点で、即電話をしましょう。
そして、リスクマネジメントのために、志望企業の連絡先、担当者や電話番号は事前に確認して、連絡先に登録しておきましょう。
筆者は上記のマネジメントに加え、遅刻をした際のケース別文書をg-mailの下書きに加えていました。笑
遅刻でありがちなシチェーションと対策
遅刻が必ずしも、選考に影響を与えるとは限りませんが、極力遅刻は避けたいものですよね。
では、どういった理由で面接を遅刻してしまうのか。
ありがちなケースを3つとその対処方法を紹介します。
①面接会場が今まで訪れたことのない場所
面接に遅刻する理由としてよくあるのが、面接会場が初めて訪れる場所のケースです。
例えば企業説明会や1次面接は、別の会場だったのに、2次面接から本社が会場になっている場合です。
その際、電車の乗り間違えをしたり、駅から会場への道で迷い遅刻してしまうことが起き得ます。
対処方法としては、時間に余裕を持って、スケジュールを組むことです。
目安としては、集合時間の30分前には、会場の最寄駅についておきましょう、
そして、前日などではなく、前もって面接会場への地図や最寄駅への乗り換えを把握しておきましょう。
googla mapで事前に調べておくか、企業のHPに会場までのマップが用意されているはずです。
また、スマートフォンの充電が切れた場合に備えて、あらかじめ面接会場までの地図を印刷し、持ち歩く方が無難でしょう。
また、就活中にスマホの電池が切れることは、かなり致命的なので、モバイルバッテリーを持ち歩く習慣をつけましょう。
②一日に複数の面接がある
次に面接をする理由としてよくあるのが、一日に複数の面接や予定が立て込んでいるケースです。
特に面接解禁以降は、一日に3社面接の予定が入っているなんてことはざらにあります。
面接時間が予定よりも長引いてしまうなんてこともざらにあるので、面接と面接の間には余裕を持つことが重要です。
目安としては、移動時間+45分程度でしょう。
③寝坊
最後のケースが寝坊です。
朝9時や10時に面接が入っているときに、すっかり寝坊してしまう場合ですね。
寝坊のリスクがそこそこあり、通勤時間とも被るため、乗り換えに失敗してしまうこともあるでしょう。
対処としては、就活が始まる一ヶ月前からは朝型の生活にし、リズムに慣れておきましょう。
また通勤ラッシュもあらかじめ考慮して、乗り換えに失敗したとしても、なお時間に余裕を持てるようなリズムを作りましょう。
まとめ
「面接に遅刻!」あってはならないことですが、人間であれば誰しもがしてします。
遅刻をしてしまったからといって、選考がその時点で終了する訳ではありません。
企業は、学生を落とすために面接をしているのではなく、出来ることなら「働きたい」と思ってくれている学生全てに会いたいと思っています。
なので、起きてしまったことにクヨクヨせず、次に繋げていけるような、誠実な対応を心がけましょう。
コメントを残す