ASO対策をしっかりと行えば、最短でおよそ2週間もしないうちに、インストール数が伸び、質の良いユーザーを自然流入によってつかむことができます。
また、アプリのダウンロードの65%はストアページで検索された後に行われています。
多くのアプリが検索によってDLされていることを考えれば、改めてASO対策の重要性を痛感するのではないでしょうか?
以下は筆者がapp storeのASO対策に用いるチェックリストです。
マーケティング施策がうまくいっていたことも理由の一つだと思いますが、よければ参考にしてください。
これら全てを実行することができれば、アプリの検索順位は劇的に改善され、インストール数の増加を実感することができるかと思います。
なお、ASOの観点から見たとき、「app store(ios)」と「play store(android)」の対策は明確に違います。もし、play storeの対策も知りたい方がいましたら、「【ASO】app storeとplay storeの違いを徹底解説」と「play storeのASOを劇的に改善するチェックリスト」も参考にしてもらえればと思います。
ASOチェックリスト
アプリの名前
まず、アプリをインストールしようとしているユーザーのほとんどは「アプリの名前しか見ていない」と考えてください。
タイトルにアプリ名だけのものをちょくちょく見かけますが、有名なサービスでない限り、アプリを初めて見た人にとって、そのアプリがどのようなサービスを提供しているアプリなのかということは基本的にわかりません。
なので
- 記憶に残りやすく、一発でサービスを理解できるようなアプリ名を考える
- 競合に多く使われているワード、名前は極力避ける
- app storeのアルゴリズムにおいて、アプリ名は最も重要な要素です。なので文字数は最大限使い、重要なワードを盛り込むようにしましょう。
ということを意識して、アプリ名を考えるといいと思います。
また、app storeでASOを意識したワード選択については「ASOを意識したワード選択」で説明しています。
サブタイトル
app storeにおけるサブタイトルは、アプリ名の下に表示されているものとなり、主に「アプリについて」を要約する箇所となります。
サブタイトルについては、以下の3点を意識して考えると良いかと思います。
- アプリの特徴と目的を強調させる
- 検索ワードで上げたいワードを盛り込む
- 一度使ったワードを何度も使わない。app storeのアルゴリズムには、キーワードの出現回数を評価する仕組みはないからです。
インデックスキーワードの最適化
app storeでは、アプリのリリース、もしくはアップデートを行う際に、インデックスキーワードを100文字設定することができます。
(ワードとワードの間を「,」で区切る必要があり、この「,」も文字数としてカウントされるので、厳密には100文字ではない)
このキーワード群は、あなたのアプリを、どの検索結果で表示させるのかをappleのアルゴリズムが決定する際の手助けとなります。
このキーワードについては、以下の点に注意しながら決定しましょう。
- キーワード選択をする際には、ユーザーがストアページで検索に使うワードを意識しながら決定しましょう。
- 高い検索ボリュームを持ち、かつ競合性の低いワードを見つけられると最高です。ワードの探し方については「ASOを意識したワード選択」で説明しています。
- キーワードを分ける際には、「,」を使いましょう。スペースは使いません。
- ワードの組み合わせより1単語を意識しましょう。appleのアルゴリズムはそれぞれのワードを自動で組み合わせ、ロングテールワードを形成してくれます。
- アプリのタイトルやサブタイトルで使っている重要なワードを、このインデックスワードにも登録しましょう。(app storeではキーワードを何回も使っても効果はないとされており、タイトルやサブタイトルで使ったワードをインデックスワードに登録させる必要はないという説もありますが、筆者は登録させてます。)
- app storeに既にあるカテゴリー名を登録させないようにしましょう。appleが自動的に行ってくれます。
- 100文字限界まで使いましょう。「アプリ」「無料」「Iphone」「ipad」といったワードは含めないようにしましょう。appleが自動的にインデックスさせています。
詳しい説明
説明文はgoogleのplay storeと異なり、現在ストアページでの検索順位には影響しないとされています。
説明文は「さらに表示」をクリックしなければ、全文が見られず、その時点でかなり人数が絞られるので、「あまり力を入れなくてもいいか」と考えてしまう人がたまにいます。
そんなことは全くありません。
逆に考えれば、わざわざ説明文を読むユーザーは「アプリをインストールしようか迷っていて、説明文を読んで決めよう」という状態なのです。
CVRの改善は、説明文にかかっているといっても過言ではありません。
ここでは説明文を考える上で、特に重要な一点について説明します。
その3行に魂を込めよう
「さらに表示」が押されない限り、説明文は最初の3行しか読まれません。
つまり、ユーザーが「さらに表示」を押したくなる、もしくは「アプリをインストールしたくなる」ようにこの3行は魂を込めて作らなければならないということなのです。
アプリアイコン
アプリのアイコンはストア掲載ページの中で最も重要な要素だと言えます。
なぜなら、検索順位一覧に表示されるものの一つであり、これが「このアプリはなんぞや?」というイメージにつながるからです。
以下の点に注意しながら、アプリのアイコンを作成しましょう。
- 極力アプリ名をアイコンの中に盛り込み、アプリの提供するサービスをユーザーが想起しやすいようにする。
- シンプルなデザインを目指し、競合に差をつける
- アイコンの中に、目を引くポイントを一つ盛り込みましょう。検索結果ページでユーザーの目を引ける可能性が高まります。
- デバイスの大きさに応じて、画像のサイズを用意しましょう。
スクリーンショット
スクリーンショットはインストール率に最も大きなインパクトを与える要素です。
検索順位に表示されるものの中で最も目立ち、アプリの掲載ページをユーザーが開いた際に、最初に目に入るものとなるからです。
以下の点が、スクリーンショットで気をつけるべき点です。
- ポートレートタイプのスクリーンショットを使う場合、検索結果画面に3枚表示させることができる。
- 3枚のスクリーンショットを繋げ、ストーリ風にするのも有効です。
- ランドスケープのスクリーンショットを使う場合は、一枚しか検索結果画面に表示させられない。
- アプリを使うベネフィット、またユーザーがスクリーンショットを見た時、実際に使っている様子が想起できるようなスクショにしよう。
- 短い文章と大きなフォントで、わかりやすく伝えることも大事。
- 載せることのできるスクリーンショットは最大10枚。10枚全て活用しよう。
- デバイス毎にスクリーンショットの大きさを用意しよう。
- スクショの最適化はA/Bテストを繰り返そう。
作り方の話にまで触れると、デザインの話になってしまい筆者の専門外になってしまうので、マーケターの立場としては、まず1.「アピールしたいことを整理」2.「それを6つに分けて」3.「参考画像orスクショを見つけてくる」という順番で始めてみるといいかと思います。
レビュー対策
レーティングとレビュー数は、アプリの順位に大きな影響を与えます。
多くの高評価のレビューを得ることは、競合に差をつけ、ユーザーにダウンロードを促すだけにとどまらず、インストール後のCVRにも影響します。
- 可能な限り、多くのレビューを得るように努めましょう。
- アプリのリリース直後は、家族やできるだけ多くの友人にレビューを書いてもらうように頼みましょう。高評価レビューが多ければ多いほど、IR(インストール率)は良くなります。
- ユーザーにとって目立つ箇所に直接連絡を取れる情報を載せておきましょう。そうすることで、ユーザーが低評価レビューをつける回数を減らせます。
- ネガティブなレビューには必ず返信をし、あなたやアプリに対する信頼を勝ち取りましょう。ユーザーは意外とレビュー欄を見てます。
さらに、レビューを改善するために最も有効だと、筆者が考える施策を一点紹介します。
アプリ内部でユーザーにレビューをお願いする。
基本的には、2ステップでユーザーにお願いをするといいと思います。
1,まず、ユーザーにアプリが気に入ったかどうか尋ねる。
2,「はい」と答えたユーザーにのみ、レビューのお願いをする。
また、基本的にユーザーは、レビューをつけることを面倒くさいと思っています。
なので、レビューをしてもらうことにインセンティブをつけるといった施策も有効です。
例としては、サブスクサービスなら無料期間が1日伸びる、ゲームアプリなら石をプレゼントなどとなります。
まとめ
このページでは、app storeにおけるASO対策について解説をしました。
アプリの65%はストアページでの検索によってダウンロードされており、ASOの対策は日に日に重要性を増していっています。
また残りの35%を改善する方法については「アプリをアプリパックに100%表示させる方法」にて説明しています。
ユーザーに最高の価値を提供するアプリを作るまでが、アプリ制作ではない。
最高のアプリを作った上で、適切にユーザーに届けるまでをして、アプリ制作と言えると筆者は考えています。
この記事が多くのアプリ制作者の手助けとなり、最高のアプリが世の中に溢れるお手伝いを、少しでもできていれば幸いです。
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